高級ラグとは|値札ではなく、素材と手仕事で見分ける
高級ラグという言葉に、決まった定義はありません。売り場では、値札の高いラグがそう呼ばれているだけのこともあります。けれども、長く使えるラグには共通点があります。素材がよいこと、手で結ばれていること、同じものが二枚とないこと。この三つは、値札を見なくても自分の目と手で確かめられます。このページでは、高級と呼べるラグの条件、代表的な種類の違い、そして選び方を説明します。ご覧いただけるラグは、モロッコで手結びされたウールの一点ものです。
高級ラグの三つの条件
一つ目は素材です。よいウールは弾力があり、手で押してもすぐに起き上がります。光沢は控えめで、触るとわずかにしっとりしています。繊維が持つ天然の脂分が、汚れと水をはじくからです。ビスコースやポリエステルのラグは新品のときは艶やかですが、踏まれた跡が戻りません。
二つ目は作り方です。手結びのラグは、縦糸に糸を一つずつ結びつけて毛足をつくります。接着剤は使いません。三つ目は一点ものであること。手結びのラグは、同じ図案でも寸法や線の位置が一枚ごとに違います。工場で同じものを何千枚も作れるラグは、どれほど値が張っても別の種類の品物です。
ペルシャ絨毯、ギャッベ、ベニワレン
ペルシャ絨毯は、細い糸で細かく結んだ精緻な柄が特徴です。結び目の数が多いほど手間がかかり、評価も上がります。薄くて硬く、格式のある部屋に向きます。ギャッベはイランの遊牧民が織る厚手の絨毯で、素朴な柄とやわらかな色合いが日本でも長く親しまれてきました。
モロッコのラグは、ギャッベと同じく暮らしの道具として生まれた厚手のウールラグです。違いは結びの大きさと毛足にあります。太い糸を大きく結ぶので、ペルシャ絨毯のような細かさはありませんが、毛足が長く、座ったときの柔らかさが際立ちます。ベニワレンは生成りに黒や茶の菱形、ベニムリルトは密で重い無地に近い面が持ち味です。
裏を見れば分かる
高級かどうかを確かめるいちばん確実な方法は、ラグを裏返すことです。手結びのラグは、表の柄がそのまま裏にも見えます。結び目は少しずつ大きさが違い、完全にはそろいません。房は縦糸の端がそのまま出たもので、あとから縫いつけたものではありません。
裏に布が貼ってあれば、それはハンドタフテッドと呼ばれる別の製法です。糸を打ち込んで接着剤で固めたもので、表から見ると手結びとよく似ています。けれども接着剤は年月とともに劣化し、修理も丸洗いもできません。裏の柄が機械のように完全にそろっていれば、機械織りです。
長く使うための条件
よいラグは、買ったときがいちばんではありません。ウールは使ううちに毛足が落ち着き、色がやわらぎ、艶が出てきます。手結びなら、すり切れた部分を結び直すことも、専門店で丸洗いすることもできます。何十年も使えるというのは、そういう意味です。
普段の手入れは難しくありません。週に一度、回転ブラシを止めた掃除機を毛の流れに沿ってかけます。年に二度、向きを変えて日焼けと摩耗を均一にします。こぼしたものは、白い布と冷たい水ですぐに押さえて吸い取ります。新しいウールのラグは最初の数か月、遊び毛が出ますが、やがて収まります。
サイズで妥協しない
高級ラグを選ぶときに惜しまれがちなのが、サイズです。小さくてもよいものを、と考えたくなりますが、リビングではソファと椅子の前脚がすべてラグに載る大きさが必要です。三人掛けのソファなら200×300センチ、L字のソファなら250×350センチ以上が目安です。
小さすぎるラグは、どれほど上質でも部屋の中で浮いて見えます。先に床にマスキングテープで大きさを描いて、一日過ごしてみてください。扉が開くか、通り道が残るかも分かります。大きさが合っていれば、柄は控えめなもののほうが長く飽きません。
当店のラグについて
当店のラグは、すべてモロッコで手結びされたウールの一点ものです。密で重いベニムリルトと、色と模様が豊かなアジラルがそれぞれ百枚以上あり、生成りに菱形のベニワレン、深い赤や青のベニムギルドが続きます。結び目の数は表示していません。太い糸で大きく結ぶベルベルのラグでは、その数字が品質を表さないからです。
それぞれのページに、その一枚の写真と実寸を載せています。大きさは約100×150センチから300×400センチを超えるものまであります。送料・関税・税金込みでご自宅までお届けします。
当社について確かめられること
- 産地
- モロッコ製アトラス地方で手結びされたベルベルラグ。すべて一点ものです。
- 仕立て
- 手結びの羊毛各工程で検品——機械タフトは一切ありません。
- 配送
- 関税込み送料無料。関税と税金は価格に含まれています。
- 返品
- 14日間お届け時の状態で、購入代金を全額返金。
よくあるご質問
質問
- 高級ラグと普通のラグは何が違いますか?
- 素材と作り方です。ウール100%で手結びされたラグは弾力があり、何十年も使えて、修理や丸洗いができます。機械織りや接着剤を使ったラグは、見た目が似ていても寿命が違います。
- ギャッベとモロッコのラグはどう違いますか?
- どちらも厚手のウールの手結びラグです。ギャッベはイラン、ベニワレンなどはモロッコのもの。モロッコのラグは結びが大きく毛足が長めで、生成りの地に線や菱形を描いたものが代表的です。
- 結び目の数が多いほど高級ですか?
- ペルシャ絨毯のように細かい柄を表す絨毯では目安になります。太い糸で大きく結ぶベルベルのラグには当てはまりません。ウールの質と毛足の密度で判断してください。
- 高級ラグは手入れが大変ですか?
- いいえ。ウールは汚れがつきにくく、週に一度の掃除機で保てます。回転ブラシは止め、こぼしたらすぐ冷たい水で押さえてください。
- 手結びのラグは何年くらい使えますか?
- 普通に使って手入れをすれば何十年も使えます。すり切れた部分は結び直せるので、世代を超えて使われることも珍しくありません。

作品の背後にいる人
「ご購入の前に、実際の絨毯を自然光で撮った動画をお送りします——カタログ写真ではありません。メッセージには私自身が返信します。」
ユセフと申します。この市場は仲介者と、本物として売られる機械製の模倣品であふれています。私は織機のすぐ近くで育ち、その違いを知るに足る環境にいました。だからこそ ARINID を始めました。
当社が扱う作品はすべて一点もので、モロッコで手結びされています。お部屋に合う寸法をご相談されたいなら、私がメッセージの向こうにいます。この水準の絨毯は三十年の選択です。売り手の目をまっすぐ見られるべきです。
ユセフ
創業者、ARINID





